近年、特に大手量販店などでは,
お客様宅に訪問した際のサービスの質を向上させる為に様々な努力がされるようになってきました。
お客様からアンケートを回収し、それを元に講習会などを開催して日々改善を図っている企業もあります。
私も何度かそのような講習会に参加させていただいた事があります。
私が実際にお客様宅に訪問して工事をした際や、
講習会などで感じたことのなかで、『これだけは』と言える事があります。
全てをお客様の立場で考えて行動する事です。
これはお客様の言いなりになる事ではなく、お客様は神様ですという事でもありません。
少しだけ普段より厳しい目線の自分が客側の立場ならどうされたいかを考えます。
例えば、自分の家の工事を注文したとして考えてみてください。
約束の時間を10分過ぎても何の連絡もなく突然現れ、散らかった車内から工具や材料を取り出し、
清潔とはいえない養生マットを片手に『お邪魔しますねー』と入ってこられたらその時点で帰ってもらいたくなりませんか。
渋々家に入れたとして、両手に満載の工具や脚立を持って壁や扉にコツコツ当たりながら
今回の工事では全く関係のない部屋を横目でチラチラ覗かれたらどうでしょうか。
この例えは極端かもしれませんが、こういったことを考えて改善していくとどうなるかというと。
自分が工事する際にとても作業しやすくなります。
お客様自身が作業に対して協力的になってくれます。
お互いが気持ちよく取引を終える事ができると思います。
お客様が嫌な気をもたずに、気持ちよく作業できたとしても、私たち業者は基本的に訪問先のゲストではありません。
お客様は『気持ちよくサービスを受け、早く工事が終わって帰って欲しい』と思っています。
ある企業の業者向けの講習会で、近年の業者にはホテルマン並の接客態度が求められていると聞いた事があります。
さすがにこれは受け取り方によってはどうかと思いますが、
お客様も私たち業者も気持ちよく作業を終える事ができたのなら、それが成功なのではないかと思います。
偉そうにこんな記事を書いていますが、これらは私が実践した事です。
このことを心がけてからは、日々の作業で、気持ちの良い達成感を得られるようになりました。
私たちは技術職ですので、昔ながらの『職人』というイメージを自分の中で作ってしまっているのかもしれません。
周りが職人ばかりの現場ならそれでいいのかもしれませんが、
お客様の家に訪問し、直に接する場合は、『職人』のイメージを進化させる必要があるかもしれません。
偉そうな記事を書いてしまい恐縮ですが、最後まで読んでくださりありがとうございます。