店頭や通販などでエアコンを購入しようとした際
基本工事代込みという表記をよく見かけます。
もちろん販売店や施工業者によって価格や施行内容は様々ですが、
ここでは一般的な家電量販店で行われている基本工事(作業内容)についてお話ししたいと思います。
(注意)全ての販売店や施工業者がここで記載する作業内容を基本工事としているわけではありません。
室内機と室外機を繋ぐ配管の長さ
基本工事に含まれる配管の長さは4mに設定されている場合が多いようです。
なぜ4mかというと、一般住宅においてエアコンの室内機と室外機が同一階に設置できて、
室内機を設置する壁のすぐ真裏の屋外に室外機を設置する場合のほとんどがこの4mで足りるからです。
例えば、室内機が2階で室外機が1階にある場合は4mでは足らない事が多く、追加工事代となります。
配管の仕上げ方
基本工事に含まれる配管の仕上げ方はテープ巻き配管が一般的です。
日差しや雨に対して、ある程度の耐候性があるエアコン配管用のビニールテープを巻きつけて施工します。
テープの色は一般的にはアイボリーが多く使われますが、外壁の色に近づけるようにブラックやブラウン・グレーなどもあります。
この、エアコン配管用テープは、使用される環境にもよりますが、何年か経過すると劣化して
パリパリになって剥がれてしまう場合があります。
このような経年劣化を防いだり、見た目をスッキリとさせたい場合などに、配管用化粧カバーが使われます。
配管用化粧カバーは、基本工事には含まれないことが多いようです。
室外機の設置場所
基本工事とされる室外機の設置場所は地面置きとされていることが多いです。
容易に搬入ができる、庭や路地、ベランダの床などが基本工事として設定されているようです。
室外機用架台(アングル)に設置する場合や、ハシゴなどを使用しないと設置できない場所などは
追加工事となる場合がほとんどです。
その他の材料・作業
室外機を乗せるためのプラスチック製の台
4mの配管に適した長さの電線・排水用のドレンホース
配管を通すための穴を貫通させる作業(特殊な壁・コンクリート・ブロック・タイルなどは追加工事になる場合があります)
配管用の貫通穴の隙間を埋めるパテ(ねん土のような物)やコーキング作業
上記のような作業内容が基本工事として設定されている事が多いようです。
基本的に、エアコンを購入する際は本体代金とは別に工事料金が発生します。
基本工事代込みと謳われているエアコンを購入されて、
施工業者が訪れた際に、『あれもこれも追加作業代がかかります』ということはよくあります。
手間はかかりますが、室内機や室外機を設置したい場所の周辺などを写真に撮り
購入する販売店などで、基本工事の範囲などをしっかり確認し相談する事が大切です。
無料見積もりなどのサービスを活用してみるのも良いかもしれません。
最後までご覧頂きありがとうございます。
このブログが少しでもあなたの参考になり後悔しないエアコン選びをお手伝いできるなら幸せです。