エアコンの設置をDIYで行う場合、
今では作業の仕方などは、ネット検索すればある程度は誰でも知る事ができますし、
これからご紹介する作業もたいして難しい事ではありません。
しかし、エアコン設置にまつわる作業の中で、
電気工事に関しては、有資格者でなければ決して行えない作業があります。
電気は目に見えませんし、ガスのように匂いもありません。
その時点で作業がうまくいったように思えても、
締め付けや接触が悪かったりすると、最悪の場合大事故につながる可能性もあります。
資格がない場合は必ず有資格者に作業を依頼してください。
コンセントの交換
エアコンは、本体に取り付けられている電源プラグの形状がその能力によって異なります。
合っていない場合は、壁に設置されているコンセントを適合するものに交換する必要がありますが、
この作業は、ブレーカーを落として通電していない状態であっても、電気工事士でしか行うことができません。
コンセントの延長
室内機の設置場所とエアコン専用コンセントが離れた位置にある場合、
コンセント側を室内機の近くまで延長する必要がありますが、この作業も電気工事士でしか行えません。
(重要)延長コードを使用したり、室内機に付属している電源コードを切って延長したり、
分岐回路からエアコンの電源を取るようなことは絶対にしないでください。
コンセントの電圧切り替え
家庭用ルームエアコンの場合は、能力に応じて電圧が100Vの物と200Vの物が存在しますが、
100Vの機種を200Vでは使用できませんし、その逆も同じです。
その際に分電盤(ブレーカー)で電圧を切り替えなくてはいけませんが、この作業にも電気工事士の資格が必要です。
エアコンを新しく設置する際は、電源プラグをコンセントに差し込む前に必ずテスターなどで電圧を確認してください。
賃貸住宅などで稀にある事ですが、100Vの形状のコンセントであっても200Vが印加されている事があります。
100Vの機種を200Vのコンセントに差し込むと、一瞬で破損し大変危険ですので注意が必要です。
エアコン用専用回路の敷設
エアコンは必ず1台に対して1個のブレーカーに接続された1個のコンセントというように、エアコン専用の回路が必要です。
例えば、室内機の設置場所にあるコンセントの回路に、その部屋の照明や別のコンセントが一緒に接続されている場合は
(分岐回路)ということになり使用する事ができません。
専用回路の確認の仕方
室内機設置場所にあるコンセントにテスターや検電器などを当てて、電圧が100V付近であることを確認します。
次にブレーカーを順番に下ろして(オフにして)いきます。
テスターの表示が0Vになったブレーカーだけを下ろしたまま(オフにしたまま)、それ以外のブレーカーは全てオンの状態にします。
その状態で他のコンセントや照明などに、きちんと通電(使えるか)されているか確認します。
万が一通電されていない照明やコンセントがある場合は、
室内機設置場所にあるコンセントは専用コンセントではない(分岐回路である)可能性が高いです。
そのような場合に、新たに分電盤からエアコン用に専用電源を配線する必要があるのですが、
この作業には電気工事士の資格が必要になります。
上記の、テスターや検電器を使用して回路を特定し、調べることは資格がなくても行えます。
電源直結式のエアコンの場合
家庭用ですと、主にマルチエアコンやハウジングエアコンなどに多くみられるのが、
室外機の専用端子台に電源を直接接続するタイプです。
室内機に電源プラグなどが無く、室外機に電線を直接接続します。
この作業にも電気工事士の資格が必要になります。
アース工事
アースを必要とする場所にエアコンを設置する際、場合によっては電気工事士の資格が必要になります。
コンセントにあるアース端子へ家電製品付属のアース線の接続をすることに資格は必要ではありませんが、
例えば、室外機にアースを撮る場合、アース棒を打ち込んで施工するなどの作業には資格が必要です。
ここでご紹介した作業の他に、エアコンを設置する場所や環境によっては
有資格者でなければ行えない作業があります。
少しでも心配や不安があるような作業は、必ず専門業者に確認や相談、依頼するようにしましょう。
最後までご覧頂きありがとうございます。
このブログが少しでもあなたの参考になり後悔しないエアコン選びをお手伝いできるなら幸せです。