エアコン配管を曲げる際のポイント

エアコンを設置する際には必ず配管を曲げる必要があります。

配管の材質は銅でできていますので、比較的軽い力で曲げることができる反面、

勢いよく曲げてしまうと簡単に折れ曲がってしまいます。

基本的には、配管の断熱材ごと曲げるので、配管が折れてしまったことが分かりづらく、

気づかずにそのまま設置してしまうと、冷媒の循環がスムーズにできず、様々なトラブルにつながります。

 

エアコン配管を曲げる際の注意点

 

(注意)ここでご紹介する事を実践する場合は、必ず自己責任で行ってください。

また、エアコン設置に伴う作業の中には電気工事士などの国家資格が必要なことも多々ありますので、

よくご確認の上行うようにして下さい。

エアコン設置にまつわる電気工事については こちら をご覧下さい。

 

実際に配管を折ってみる

配管の長さに余裕がある場合、是非試していただきたいのですが、

使わない部分の、太い方の配管(3分や4分配管)を30cm程切って、両端を手に持ちゆっくりと曲げてみてください。

ある限度を超えたところで感触が変化(軽くなる)し、そこから一気に折れてしまうはずです。

この感触をよく覚えておきましょう。

 

太い配管ほど折れやすい

エアコン用の配管は直径が太いものほど折れやすくなります。

上記の、(実際に配管を折ってみる)でご紹介した方法で2分配管を曲げれば分かりますが、

2分配管ではおそらく折れることはありません。

この性質を利用して配管を曲げる場合もあります。

例えば、90度に曲げる必要がある場合に、曲げる向きに対して配管を縦にして、内側に2分配管が来るようにします。

こうすることで、2分配管に比べ外側の太い配管のアールが大きくなり折れづらくなります。

 

支点を移動させる

配管を曲げる際の支点を一点に固定したまま曲げてしまうと折れやすくなります。

アールは多少大きくなってしまいますが、片手を支点にする場合は、

支点側の手を少しづつずらしながら曲げることで折れづらくなります。

 

専用工具を使用する

上記の、太い配管ほど折れやすくなるという性質上、4分配管からは極端に曲げることが難しくなります。

例えば、化粧カバーの中に配管を収めるために、小さなアールで90度に曲げなければならない場合など、

慣れなければかなり難しい作業になります。

こういった場合に(ベンダー)と呼ばれる、配管を折らずに曲げることができる専用工具を使用します。

ベンダーには様々な種類がありますが、使用する状況や場所によって使い分けます。

私がよく使用するのは、ラチェット型のベンダーで、90度の曲げが短い距離で連続する場合によく使用します。

また、配管の接続箇所から距離が近くて2箇所程度の曲げならば、スプリングベンダーを使用することが多いです。

スプリングベンダーとは、配管の中にスプリングを通して曲げることで折れるのを防ぐ仕組みの物です。

配管の太さに合わせたものが必要ですが、ラチェット式ベンダーと比べて安価です。

 

万が一配管が折れ曲がってしまった場合は、完全に修復するのは不可能ですので、折れた箇所を切り飛ばし、

もう一度やり直す必要があります。

 

最後までご覧頂きありがとうございます。

このブログが少しでもあなたの参考になり後悔しないエアコン選びをお手伝いできるなら幸せです。