エアコンの様々な『便利機能』で選ぶ

一昔前までエアコンの機能は冷房と暖房、除湿くらいしかありませんでした。

20年ほど前までのエアコンの売り文句(付加価値)といえば、

下位機種を買うより、『頑張って上位機種を買えば5年ほどで電気代として元が取れますよ』

というのが売り文句だった気がします。

最近のエアコンでは下位機種と上位機種との電気代としての差は昔ほどではなく、

『清潔』『快適』『便利』な機能面で差別化をしているようです。

では、最新エアコンにはどのような機能があるのでしょうか。

 


 

お掃除機能

 

各メーカーのミドルクラス以上の機種に搭載されている事が多い機能です。

お掃除ロボットがフィルターの埃を掻き出し、ダストボックスに入れてくれます。

一部の機種を除き、ダストボックス式がほとんどです。

意外にも勘違いされやすいのですが、お掃除機能付きエアコンはお手入れがいらないわけではありません。

あくまでフィルターの掃除はロボットがしてくれますが、ダストボックスにたまった埃は定期的に取り除く必要があります。

ですが、通常のエアコンと比較して、お手入れの回数を減らす事ができますので、

寝室やリビング、子供部屋などにおすすめできる機能です。

ただ、お掃除機能が搭載されてから室内機が一気に大きく、重くなってしまいました。

お掃除機能付きエアコンについて詳しくは こちら をご覧下さい。

 

空気清浄機能

 

置き型単体の、空気清浄機ほどの多彩な機能はないにしても、

ハイエンドクラスのエアコンに搭載されている空気清浄機能は、置き型に迫る性能を持っていると思います。

部屋の空気を循環させる空調機にはぴったりの付加機能ですし、

この機能が搭載されてからはエアコンが夏と冬だけではなく通年使える家電製品になりました。

我が家でも花粉シーズンなどには大活躍してくれています。

 

人感センサー・カメラ

 

この機能も、ミドルクラスから搭載されている機種が多いです。

人を感知して風向きを自動的に調節したり、運転をしたまま部屋から人を検知しなくなれば節電運転に切り替わったり

ある程度部屋の形状を読み取って、最適な気流にしてくれたりと、とても便利な機能です。

広い空間を効率よく空調したいとか、エアコンの風が直接当たるのは苦手な方などにはとてもいい機能だと思います。

 

遠隔操作機能(wifi接続)

 

この機能は比較的ハイエンド機種に搭載されている事が多いようです。

お家にwifi環境がある場合は利用可能です。

スマホなどを利用して、地球の裏側からでもエアコンを遠隔操作できる機能です。

個人的にはとても素晴らしい機能だと思っていて、便利に利用できる環境はたくさんあります。

例えば、ペットを家において外出している時などは、外出先から今の部屋の温度や湿度を知る事ができ、

温度設定を細かく調節することも可能です。

私などは、実家で1人で暮らしている父がおり、夏場でもなかなかエアコンを使ってくれず困っていましたが、

『今現在エアコンは運転されているか』、『部屋の温度が高くなりすぎていないか』、などを確認できてとても安心できました。

それぞれの環境やアイデア次第でとても便利に使える機能だと思います。

旅行に出てからの消し忘れもこの機能に救われました。

 

加湿機能

 

無給水で使用できる加湿機能付きエアコンは、世界で唯一ダイキン工業が開発した機能です。

ダイキン製エアコンの上位機種に搭載されています。

置き型の加湿器のように給水する必要がなく、外気から水分を取り出し、お部屋を加湿します。

主に暖房運転時に使用するのですが、加湿をする事で喉が『イガイガ』しにくくなったり、

体感温度が上がり、設定温度をそれほどあげなくても暖かく感じたりします。

楽器などの湿度を管理するために使用されている方もおられます。

メリットは多いですが、唯一と言っていいデメリットは、加湿器が室外機に搭載されているため、

室外機がとても大きく重たい事です。

設置する場所の条件によっては、設置できない事が多々あります。

 

熱交換器洗浄機能

 

熱交換器とは、エアコンが冷えたり温まったりする上でとても重要な役割を担うエアコンの心臓部です。

室内機・室外機にそれぞれ搭載されており、室内機では主に全面パネル内のフィルターの奥にあります。

冷媒が通るための細いパイプを無数のアルミフィンで覆った形状の機器で、

冷媒が通ったパイプをアルミフィンによって効率良く周囲の空気と触れさせることで熱交換を行なっています。

このアルミフィンの隙間に埃などの汚れが付着してしまうとその分だけ周囲の空気と触れる面積が減ってしまうため、

熱交換の効率が下がり冷えたり暖めたりしにくくなってしまいます。(エアコンの効きが悪くなります)

効きが悪くなると温度設定を強くしたり、風量を強めたりすることで電気代が知らず知らずのうちにかさんでしまいます。

そういった不具合を防ぐために自動で熱交換器を洗い流してくれる機能が『熱交換器洗浄機能』です。

一旦目詰まりしてしまったホコリなどを自動で洗い流せるわけではなく、洗浄運転を定期的に行うことで目詰まりをしにくくさせます。

比較的新しい技術で、最新型エアコンの上位機種に搭載されていることが多いです。

 

このように各メーカーが様々な機能やアイデアを搭載して年々新製品を登場させています。

ここで取り上げた機能はほんの一部です。

最近のエアコンにはまだまだ便利な機能がありますが、

決して、ハイエンドエアコンを選べば大正解というわけではありません。

それぞれの環境や条件に一番適した機種が必ずあるはずです。

そんなエアコンを選ぶ事ができる為にこの記事が少しでもお役に立てれば幸せです。

最後まで読んでくださりありがとうございます。