(エアコンDIY)配管のフレア加工『4つ』の工程

配管のフレア加工とは、

主に、室内機から出ている補助配管への接続や、室外機への配管接続の際に、

配管の先端をラッパ状に加工することです。

 

この加工はそれほど難しい作業ではありませんが、

目視では確認しにくい些細な加工ミスで、ガス漏れなどのトラブルにつながりやすく、

焦らず、確実に行うことが大切です。

 

(注意)ここでご紹介する事を実践する場合は、必ず自己責任で行ってください。

また、エアコン設置に伴う作業の中には電気工事士などの国家資格が必要なことも多々ありますので、

よくご確認の上行うようにして下さい。

エアコン設置にまつわる電気工事については こちら をご覧下さい。

 

フレア加工の仕方と注意点

 

配管の切断

確実なフレア加工をするには、綺麗な配管の切断面が不可欠です。

配管を切断する際は、パイプカッターを使用し、必ず真っ直ぐな箇所で切断します。

少しでも曲がった配管を切断すると、切断面は楕円形になってしまい、

後のフレア加工をした際にも歪んだ形状になってしまいます。

パイプカッターを配管にセットする際も、締め付けすぎないようにします。

過度に締めると、配管の先端がすぼんだ形状で切断されてしまいます。

パイプカッターを回転させながら少しずつ締めて切断しましょう。

 

バリ取り

配管を綺麗に切断できたとしても、切断した切り口の内面にはバリがでます。

リーマーなどを使って軽くバリを取っておきます。

バリをとっておくことで、次の工程のフレア加工をした際の加工面が美しく滑らかになります。

 

フレアツールでの加工

綺麗に切断された配管の先端を、フレアツールのダイスの適合した場所にセットします。

この時、ダイスの上面と配管の切断面がきっちりと揃うようにセットします。

ダイスより配管が出過ぎても引っ込んでいてもいけません。

ダイス締め付け用のハンドルは強く締めます。

フレアツール本体のハンドルを回転させて、クラッチが効くまで締め付けていきます。

『カチッ』と音がして、ハンドルの抵抗が無くなりますが、もう一度『カチッ』と音がするまでさらに回します。

次は、引き抜き方向にハンドルが止まるまで回し、ダイス締め付けハンドルを緩めて、フレアツールを配管から

取り外します。この時にフレアツールを配管の先端などに当てないように注意してください。

 

フレア加工面の確認

加工が終わったフレア面が完全に綺麗な円形で真っ直ぐか、筋やバリなどが無いかなどを確認して完了です。

少しでも違和感を感じたら、迷いなくもう一度切断してやり直しましょう。

後で配管接続部の不良が発覚した時の方が遥かに手間がかかります。

 

以上がフレア加工をする際の注意点になりますが、

自信がない方は、フレア加工済みの配管を使用することをお勧めします。

フレア加工済みの配管は、3mや4mなど予め配管がカットされていて、その長さに適した

電線やドレンホースなども同梱されているものなどがあります。

フレア加工をする利点は、配管を任意の長さにカットすることで、エアコン設置工事時の作業性が向上したり、

余分な配管が出ないため、材料費を軽減できたりします。

 

最後までご覧頂きありがとうございます。

このブログが少しでもあなたの参考になり後悔しないエアコン選びをお手伝いできるなら幸せです。