エアコン本体の『大きさ』で選ぶ(室内機編)

店頭やネット販売などで、エアコンを選ぶ際に特に注意していただきたいのが大きさです。

エアコンは室内機と室外機のセット販売が基本ですが、

この記事では特に室内機の大きさについてご紹介します。

 

室外機の大きさについては こちら も合わせてご参照ください。

 


 

現在販売されている家庭用エアコンの室内機の最大寸法は、一部の機種をのぞき、

横幅は(800mm) 高さは(300mm)以内です。

これは最大の外寸ですので、メーカーや機種によってこれよりも小さな室内機はたくさんあります。

どのメーカーも上位機種(付加機能がたくさん付いたもの)は大きくなる傾向にあるようです。

 

室内機の高さ

 

では実際に室内機を設置したい壁の有効寸法(障害物が何も無いスペース)

ギリギリ 横(800mm) 高さ(300mm)あるので設置が可能かというと

注意が必要です。

まずは室内機の高さについてですが、

全ての家庭用ルームエアコンには室内機の上部から天井まで ○○mm 必要という表記があります。

(メーカーのホームページやカタログでも知ることができます)

例えば(50mm)と表記されていたとします。

この50mmというのは、メーカーや機種によって異なりますが、設置工事の際に必要な寸法です。

50mm例)+ 室内機の高さ(ここでは300mmとします)=350mm

この350mmが実際にエアコンを設置しようとする壁に必要な寸法です。

ですので、その壁の有効寸法の高さがギリギリ300mmあるとしても高さ300mmの室内機は設置できない場合があります。

多くの機種の場合、室内機から配管が出る方向によって天井までの必要な高さが変わります。

上下の障害物にも注意が必要です。

例えば室内機のすぐ下にカーテンボックスや棚などがある場合は

運転を開始した際に吹き出し口のフラップが開いて接触してしまう可能性があります。

こういった場合は、室内機の高さが250mmなどの機種を選ぶ必要があります。

 

室内機の横幅

 

では横幅はどうでしょう。

一部の機種を除き、設置しようとする壁に800mmあれば基本的には設置可能です。

ですが、エアコン設置スペースがギリギリ800mmの壁に800mmの室内機を設置してしまうとその左右にある障害物

(壁や棚、カーテンレールなど)に接触してしまい、お手入れ時に前面パネルが開けにくくなったり、

振動が伝わって異音がしたり、様々な不都合があります。

最低でも左右の障害物から20mm程度は離して設置するのが理想的です。

 

採寸をせず、店頭やネットでエアコンを購入した際には特に注意が必要で、

『ここにはこのエアコンは設置できませんので、違う機種を選び直すしかありません。』

といったことが起こりかねません。

量販店などの店頭でエアコンを購入する際には、

室内・外のエアコン設置スペース周辺の写真と、採寸をすることでこういったトラブルを回避できます。

 

量販店などでの購入をご検討されている場合、時間を作って立ち会う必要がありますが、

『お見積もり無料』などのサービスを行なっている販売店はたくさんありますので、

心配な場合は、事前に見積もりを依頼することをお勧めします。

 

このブログが少しでもあなたの参考になり後悔しないエアコン選びをお手伝いできるなら幸せです。